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日本語手書き読み取り(CLOVA OCRとFlexiCaptureの連携)(test)

3月28日, 2022

ABBYY FlexiCapture 12(以下FlexiCapture)でCLOVA OCR認識エンジンを手軽に利用できるようになりました。

FlexiCaptureは自身のOCRエンジンだけでなく、他社のICR/OCRエンジンを組み合わせて最適なAI OCRを実現することも可能です。

複数のAI OCR技術を組み合わせるメリット

FlexiCaptureは単体でも優れたOCRを実現していますが、文書のフォント、品質、解像度などにより、どうしても期待した精度を実現することができない場合があります。これは、他のOCRエンジンも同様で、学習データの違いなどから、それぞれ得意不得意が出てきてしまうためです。

FlexiCaptureは複数のOCRエンジンとのコネクタを有しており、それらを切り替えることで、単体では読むことが難しい文書も読み取ることが可能です。この設定は項目ごとに行うことが可能で、それぞれの項目で最適なOCRを行うことも可能です。また、運用開始後、ユーザーの使用感を変えることなく、別のOCRエンジンに切り替えることも可能です。

AI OCRは常に進化しており、クラウド上のサービスも多く、日々変化しております。一つのOCRエンジンに絞って利用されることにご不安を感じられる場合でもFlexiCaptureは柔軟に対応可能です。

日本語手書き読み取りAI OCR

FlexiCaptureは複雑な文書の処理が可能

FlexiCaptureは、複雑な文書にも広く対応しており、他では取得できないフォーマットでも、定型、非定型問わずに、読み取り可能です。これは、一般的なAI OCRに用いられている学習による解析だけでなく、人間が見て判断するように、特定の文字からの相対位置や何行目、何列目といった表構造の中での位置、スキャン時に発生する解像度のばらつきや傾きの補正などの機能FlexiCaptureが有しているからです。加えて、上記の機能により文書を誤認識してしまった際にもロジカルに原因追及が可能となっています。

他社のPoCで難しいと言われた複雑な構造の文書であってもFlexiCaptureで対応可能な場合が多いので、お困りの際にはご相談ください。

日本語手書き読み取りAI OCR

FlexiCaptureは検証機能も充実

AI OCRを導入するためには新たな業務が必要となります。すべてのAI OCRに対して言えることですが、どんな文書でも100%正しく認識することはできません。必然的に重要な文書であるほどOCRの結果を人の目で見て確認するという作業(以降、検証)が重要となってきます。

一般的なOCRサービスはこの検証が考慮されていない場合が多く、あっても簡易的なものである場合がほとんどです。一方、FlexiCaptureは独自の検証画面をローカルプログラム、Web UIの両方で用意しており、対象のフィールドを切り出しての検証も可能なので、検証を行う人が文書の内容を把握することなく作業を行うことも可能です。

日本語手書き読み取りAI OCR

FlexiCaptureは業務使用に最適

FlexiCaptureはカスタマイズ性の強さからお客様の業務に合わせた導入が可能です。各種APIおよびファイル連携により様々な入出力に対応しており、既存のシステムと合わせて導入できます。

また、詳細な権限設定も可能です。自動判別される文書の種類ごと、スキャンや検証、出力などの作業ごと、社、部門、担当、それぞれ細かく設定することができます。情報リテラシーが高まる昨今では必要な機能です。

認識率や対応フォーマットに目が行きがちですが、ご利用を予定されているAI OCRを業務に組み込んだ際にどのように利用するのか、検証や細かなユーザーの権限管理に対応されているか確認されることをお勧めいたします。

CLOVA OCRの特徴

CLOVA OCRは横書きや縦書きだけでなく、丸く湾曲して書かれた文字や傾いた文字などの悪条件下での読み取り、アジア地域の言語の認識、専門用語の認識などで高い精度と評価されているエンジンとなります。詳しくは、CLOVA OCRのサイトをご覧ください。

また、FlexiCaptureと連携したときに、項目単位の細かな設定が必要ないことも特徴の一つです。CLOVA OCR(General)以外のエンジンとの連携では、項目ごとにどんな文字が入るか、文字数はどうかなど細かい調整が必要ですが、CLOVA OCR(General)との連携では、どんな項目も同じ設定で簡単に行うことができます。

まとめ

FlexiCaptureは単体でも認識、検証、ワークフローにおいて優れた機能を有しておりますが、手書き日本語文字に対応していないこともあり、日本語OCRに関して不十分な点があります。一方でAI OCRのフレームワークとしては、FlexiCaptureは優れた点を有しており、CLOVA OCRと組み合わせることで高精度の手書き日本語認識を実現することが可能な上、FlexiCaptureの様々な優れた機能を使用することが可能です。

また、FlexiCaptureは、200以上の言語に対応しており、手書き文字も130言語で対応しており、複数の言語をご利用になりたい場合もFlexiCapture x CLOVA OCR はお勧めできる組み合わせです。

なお、今回ご紹介しました、ABBYY FlexiCapture、今回の連携についての概要説明、デモの依頼、お問い合わせはこちらから承ります。

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