業務分析 - プロセスマイニング導入のポイント
9月30日, 2020
昨今、人手不足・業務最適化・RPAによる業務の自動化というアプローチ等々、業務プロセスの見直し、業務の現状分析の相談を耳にしますが、実際検討をされているご担当者の方からは、何から手を付けるべきなのか?どのような手法があるのか?どの位費用が掛かるのか?手探りな状況で、調査をしてもいずれも決定的な判断に至らない、情報が足りないということがあるようです。
本コラムでは、プロセスマイニング導入の目的とポイントについて記述します。
また、その中で、ABBYYY製品が活躍できる領域、およびその特徴を紹介します。
プロセスマイニングツール導入の目的と期待される効果
プロセスマイニングツール導入(業務分析実施)の目的と、その期待される効果は、以下のことを挙げることができます。
- 業務プロセスの現状分析を短時間に実施。
- 業務プロセスの改善個所の可視化・検出
- 業務改善前後の定量的効果測定
- 最適業務の継続化(問題の再発防止の策定)と継続的なモニタリング
これらの効果は、これまでの人に依る、業務分析が、膨大なデータから、現状分析に多大な時間を要すことや、継続的なモニタリングの実施が困難であることを意味しており、上記のような効果を得ることで、潜在的な問題を解決するだけでなく競争力の強化や高い顧客満足度が得られる等、事業そのものへの効果も期待されます。
業務分析 – プロセスマイニングを導入する上での課題とアプローチ
- 何から・どこから分析すべきか判らない
少し前に、「AIを導入すれば、業績が良くなるらしいから、AI導入ありきで検討をしています。予算と期日は。。。」という話をトップダウンで受け、導入しようと思っているという話を良く耳にしました。課題や導入効果の検討無く、「AI導入」が目的となってしまっている典型的な例です。
業務プロセスも同様で、どの業務が、可視化が出来てないか?トランザクションが多い分、例外処理・改善箇所(ムダ・ムリ・ムラ・モレ・ミス)が黙殺されてないか?コンプライアンス違反等が潜在しているのではないか?等の視点で、対象業務の決定・分析を始めることが一つのアプローチになり得ます。
先のAIと似たケースで、まずはPCの分析を実施されるということも聞きますが、PCの操作に多大な時間を要している、RPAに置き換えによる効果が明白である等、課題がPC上にあることが判っている場合は、アプローチとして正しいですが、業務を俯瞰的に捉え、現状分析+改善ポイントの把握という点では、まずはプロセスマイニングツールを検討された方が良いでしょう。
- データの扱いと対象業務
業務をプロセスマイニングツールで分析する際、そのデータとなるシステムのログ情報を必要とします。レガシーシステムの為、特別な体裁のログ情報であったり、複数のシステムでログが生成されるような場合、プロセスマイニングツールのアプローチを諦めがちです。昨今のプロセスマイニングツールは、様々なデータをハンドルしたり、事前にデータクレンジングをすることで対応可能なケースが多々あります。その為、対象業務は、多岐に渡り、ERP、CRMは、もとより自社のレガシーシステムや、コールセンターのチケット、機器の操作ログ、Webアクセスログ等、多くの業務をその分析の対象としています。
特定のERP、CRM、コールセンターシステム向け等のコネクタを用意している所もあるので、自社の業務システムを考慮し選定されるのも良いかもしれません。
ABBYY Timelineの強み
- ABBYY Timelineは、プロセスマイニングツールの特徴であるログデータからのメイン業務のフローチャート化に加え、例外処理のフローチャート化も対象としています。併せて、25を超える多くの分析ツールから、改善ポイントの洗出しを可能とします。ABBYY Timeline データシートはこちら。
- ABBYY Timelineは、タスク分析機能を持ち合わせていませんが、一つのログに至るまで、詳細分析・把握を可能とし、例外処理+改善ポイントの検知に繋げることができる為、場合により、タスク分析まで実施せずとも改善効果を得ることができます。
- ABBYY Timelineは、ほぼUIベースで直観的な操作で分析を可能としており、専門知識を持った、専任のアサインが必要無く、導入された企業の多くは、自社でメンテナンスをされています。既に、日本語化も完了しており(Helpは2020年12月対応予定)、併せて、トライアルも即座にできるようになっています。
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まとめ
本コラムでは、プロセスマイニングツールの選択、導入時の評価ポイントについて紹介しました。これらのポイントを踏まえ、適切なソリューションを選定することが非常に重要となります。また、ABBYY Timeline がご評価の選択肢となるような場合は、是非弊社までご連絡頂ければ幸いです。
ABBYY Japan エンジニアリングチーム