金融サービスにおける非構造化コンテンツの増大する課題の克服
Cheryl Chiodi
9月12日, 2022
金融サービスは膨大な量の非構造化データによって支えられていますが、その非構造化データのデータソースは多様化し、複雑化し続けています。 このような非構造化ファイルには曖昧さがあるため、データベース形式で保持されているデータよりも取り扱いが難しくなっています。
貴重なデータはさまざまなデータソースに隠されている可能性があり、従業員は大量のレポート、契約書、コールセンターでのやり取り、顧客関係管理(CRM)システム、収入記録、財務申告書、メールのやり取り、アンケートの回答などを手作業で手間をかけて調べる必要があります。 この作業には熟練した従業員が必要なため、エラーが発生しやすく、高いコストがかかります。
金融サービス向けのドキュメントスキルで、自動化の障害となる非構造化コンテンツを克服する。
金融関係文書の自動作成における非構造化データ
非構造化データを使用すれば、変化する顧客のニーズを把握することができるため、金融機関はトレンドを把握し、目的に合ったサービスを提供することができます。そして重要なのは、競争で優位性が保てることです。 しかし、構造化データと非構造化データの領域は大きく分かれており、自動化プロセスは主に、フィールド、データタイプ、およびパラメータが定義された構造化データベースファイルに重点を置いていました。
金融サービスのように極めてデータ駆動型の業界では、構造化、非構造化を問わず、大量のデータを管理、分析することが、デジタル化された世界で成功するために不可欠となります。 金融機関は、文書を実用的なデータに素早く変換し、貴重なビジネスインサイトを得て、自動作成によって最大の価値を提供できる場所を理解する必要があります。
金融における自然言語処理(NLP)
自然言語処理(NLP)は、金融機関が非構造化文書から価値のあるデータや事実を発掘し、財務報告書、法的命令、定款、契約書、合意書、物件説明書、さらにはニュース、ブログ、およびソーシャルメディアのコンテンツなど、顧客に関する重要な詳細情報が含まれている可能性のある複雑な文書の面倒な調査を最適化するのに役立ちます。 これらの情報源からインサイトを得るためのソリューションとして、これまで手作業による調査が行われてきましたが、これは本質的に不正確で一貫性がなく、重要な詳細情報を見落とすリスクが高くなります。
これらのデータソースやその他のデータソースを効率的に分析し、非構造化データからインサイトを導き出すことができれば、銀行やその他の金融サービス機関が現在および将来の顧客について適切な判断を下すことができます。 このように活用されていないコンテンツから、有意義な情報を得られる可能性があります。
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