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ABBYYオープンソース、NeoML、人工知能(AI)ソリューション開発のための機械学習ライブラリ

6月16日, 2020

このフレームワークにより、ソフトウェア開発者にデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するアプリケーション作成が可能になる、高性能ディープラーニングと従来の機械学習アルゴリズムを提供します。


デジタルインテリジェンス (Digital Intelligence) 企業のABBYYは、本日NeoMLの提供開始を発表しました。これはオープンソース・ライブラリで機械学習モデルの構築、訓練、デプロイを行います。GitHubで使用可能なNeoMLはディープラーニングと従来の機械学習アルゴリズムの両方をサポートしています。クロスプラットフォームのフレームワークは、デスクトップおよびモバイルデバイス上のクラウド環境で使用されるアプリケーション用に最適化されています。NeoMLは一般的なオープンソース・ライブラリと比較して、あらゆるデバイスで実行される事前トレーニング済み画像処理モデルに対して、15-20%高速なパフォーマンスを提供します。* より高速の推論(inference)速度とプラットフォーム独立型が組み合わせられているため、このライブラリは、シームレスなカスタマーエクスペリエンスとデバイス上のデータ処理の両方を必要とする、モバイルソリューション向けとなっています。

オープンソースは、ミッションクリティカルなソフトウェアの開発において、ITをリードする企業の95%が戦略上で重要と認めているなど、重要な要素となっています。そのためABBYYは機械学習フレームワークをオープンソース化することで人工知能(AI)の発展をサポートすることを目指しています。開発者はNeoMLを使用して、さまざまなビジネス目標達成のために、オブジェクトの識別、分類、セマンティックセグメンテーション、検証、予測モデリングのモデル構築、トレーニング、および実装を行います。例えば銀行は、信用リスクを管理し、顧客の解約予測ができるモデルを、電子通信企業は(マーケティング・キャンペーンの成果や小売および動きの速いカスタムグッズ(FMCG)分析のため)顔認証とデータ検証機能をもつ遠隔顧客認識モデルを構築することができます。このフレームワークの主な利点の一つは、利用可能なクラウドリソースを、飛躍的に、効率的に利用できることです。

NeoMLは、テキスト、画像、ビデオフィルム、その他の多種多様なフォーマットでデータのプロセスと分析を行える汎用ツールとして設計されています。サポートされる言語は ​​C++、Java、Objective-C プログラミング言語です。Pythonもまもなく追加される予定です。NeoMLのニューラル・ネットワーク・モデルは100以上のレイヤータイプをサポートします。また、分類、レグレッション等、従来のMLアルゴリズム20+とフレームワークのクラスタリングを提供します。このライブラリは完全なクロスプラットフォーム(Windows、Linux、 macOS、iOS、Androidを含む全ての汎用オペレーティングシステム上で作動するシングルコードベース)であり、CPUとGPU両方のプロセッサー用に最適化されています。

「NeoMLの発売には、当社が業界全体のAI イノベーションに貢献するという我々のコミットメントが反映されています」と語るのは、ABBYYのAIエバンジェリスト、Ivan Yamshchikovです。「ABBYYはテクノロジーイノベーションで400以上の特許と特許出願という記録に残る実績を上げています。当社のフレームワークを開発者が共有すれば、推論速度を上げ、クロスプラットフォーム能力を向上させ、また特にモバイル装置に将来的な可能性を開く事ができます。その一方、開発者のフィードバックと貢献は当社ライブラリの発展と向上につながるというわけです。我々は、AIの発展を推進し、当製品の使用に伴い高い価値とインパクトを増大させ続けて適用される機械学習をサポートできることを嬉しく思っています」と更に述べました。

NeoMLは相互運用可能なMLモデルのためのグローバルなエコシステムであるオープン・ニューラル・ネットワーク・エクスチェンジ(Open Neural Network Exchange (ONNX)をサポートします。そのために開発者が目標達成のためにツールをより簡単に正しく組み合わせられるので、ツールの互換性が向上します。ONNXスタンダードは、オープンソース・プロジェクトとしてMicrosoft、Facebook、その他のパートナー企業の共同サポートを受けています。

ABBYYは開発者、データ・サイエンティスト、ビジネス・アナリストにGitHubにNeoMLを使用し、この技術に貢献していただくようお願いしています。ここでは使用コードはApache License 2.0.としてライセンス化されています。当社は、パーソナライズされた開発者サポート機能、継続的なレポートのレビュー、定期的なアップデート、パフォーマンスの強化を提供します。今後、ABBYY が計画するのは、新しいアルゴリズムとアーキテクチャを追加し、またフレームワーク・アルゴリズムの使用で達成可能速度を改善することです。

NeoMLの詳細情報は以下をご覧ください。 https://github.com/neoml-lib

ABBYYのDigital Intelligence(デジタルインテリジェンス)ソリューションの詳細情報は以下をご覧ください。 https://www.abbyy.com/

* 社内テストによると

ABBYYについて

ABBYYはDigital Intelligence(デジタルインテリジェンス)企業です。当社は、ビジネスのプロセスの完全な理解と、組織のDigital IQ向上を実現できるデジタルインテリジェンスプラットフォームを提供しています。 当社のテクノロジーはFortune500に属する金融、保険、運輸、健康管理、その他の企業に利用され、インテリジェントなビジネス決定を行う助けとなっています。ABBYYは13カ国にオフィスを持つグローバル企業です。 さらに詳しい情報はwww.abbyy.com/companyをご参照ください。

ABBYYとABBYYのロゴはABBYY Software Ltd.の登録商標もしくは商標です。ここで述べられているその他の製品名は、各製品所有者(企業)の登録商標と商標、またはそのどちらか一方です。

ABBYYPRに関するお問い合わせ

Catherine Johnson
catherine.johnson@abbyy.com

Gina Ray, APR
(949) 370-0941
gina.ray@abbyy.com

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