事例紹介 | ヘルスケア
マンチェスター大学NHS財団トラスト、請求書処理を完全自動化し、支払いリスクを大幅に軽減
マンチェスター大学NHS財団トラスト(MFT)は、10の病院を運営し、2万人以上のスタッフを雇用する英国最大級の救急医療トラストです。ABBYY IDPと同社のERPシステム間のスムーズで信頼性の高いシステム連携により、MFT社は請求書処理にかかる時間を短縮し、スタッフを他の重要業務に集中させることができるようになりました。
エディ・ベリー(Edd Berry)、マンチェスター大学NHS財団トラスト財務イノベーション・ディレクター
チャレンジ
MFTは、約6千社のサプライヤーから年間約27万5千件の請求書を処理し、その種類は数千種類に及びます。そのため、既存のIDPソリューションからERPシステムへの情報連携をRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)で自動化することを計画していました。しかし、RPAツールでは処理できないIDPの精度や整合性の問題により、依然として手動作業が必要でした。
MFTは、以下のようなことが可能となるIDPソリューションを探していました。
- 高度な精度で、必要な請求書情報を自動的に検索・抽出
- MFTの財務システムにおける購買オーダー(PO)との整合性を確保するため、RPAへのデータ連携を確実に行う
- データ操作に必要なコーディングを最小限にする
- 請求書の検証・学習にかかる時間の短縮
ソリューション
ABBYY IDPは、どんなに複雑な文書であっても、関連する請求書データを最高の精度で識別します。RPAツールはこれをERPシステムに正常に連携することができます。
ABBYY IDPを使用することで、MFTは請求書ごとにルールを繰り返すのではなく、一連の請求書全体に対して高度な機能を適用することができるようになりました。
スタッフは、事前に構築された抽出モデルと標準化されたビジネスルールを活用することで、低コードまたはノーコードでスキルを構築できます。ABBYY IDPは、手動での文書検証から学習するため、学習と請求書検証にかける時間が継続的に削減されます。
請求書自動化によって達成された一貫性と信頼性の高い結果により、MFTは請求書以外のプロセスにも自動化を拡大する機会を得ました。
価値
- 数ヶ月ではなく数週間という短期間で、ソリューションの導入を実現
- 処理時間、支払いリスク、月次決算における調整作業の削減
- スタッフはコーディングから解放され、より重要な業務に集中することが可能に
- 継続的な機械学習により、後処理とデータ検証の時間を短縮