支払業務の自動化でキャッシュサイクルを改善

支払業務（AP）自動化とは、ソース、言語、フォーマットを問わず、紙または電子の請求書を受領、管理、処理するプロセスにデジタル技術を取り入れることです。支払業務自動化を導入することで、経理チームはキャッシュフロー、法令遵守、キャッシュ漏れを即座にコントロールできるようになります。 支払業務自動化は、手作業による処理とは対照的に、サプライチェーンの変化に素早く適応し、新しいベンダーやフォーマットをほぼリアルタイムで学習することができます。手作業による請求書処理の効率の悪さを解消するとともに、エラーやコストを大幅に排除し、最小限の人的介入で済む高精度のストレート・スルー・プロセッシングを実現します。

支払業務自動化では、AIを搭載した「デジタルワーカー」に支払業務取引の様々なタスクを割り当てます。最新の光学式文字認識（OCR）技術を使用した支払業務自動化ソリューションは、請求書情報を高い精度で取り込み、AI機能を活用して取り込んだデータの認識、抽出、検証を自動化します。これらのプラットフォームは、POベースの請求書のストレート・スルー・プロセッシングを容易にし、既存のAP、ERP、RPA、ECMシステムと統合することで、終始シームレスなプロセスを実現します。

支払業務自動化は、従業員が経費を電子媒体で提出し、OCR（光学式文字認識）を使用して領収書情報を取得し、会社の方針に準拠していることを確認することで、経費報告を容易にします。このシステムにより、あらかじめ定義されたワークフローに基づいて、経費報告書をデジタル承認のためにルーティングし、従業員の支払い指示に従って経費精算を迅速に行うことができるようになります。支払業務自動化プラットフォームは、会計ソフトウェアアプリケーションとシームレスに統合し、支出パターンに関する貴重なインサイトを生み出します。

ABBYYの支払業務自動化ソリューションは、ほとんどのRPA、ERP、BPM、ECM、および会計システムとシームレスに統合できます。

支払業務分野におけるABBYYの顧客は、請求書処理コストを最大91％削減しました。各企業が支払業務自動化によって節約できる金額は、支払業務部門の規模や請求書の処理量など様々な要因によって変化します。

支払業務プロセスの効率が悪いと、請求書処理のサイクルタイムが長くなるということにはじまり、エラー率の高さ、可視性の欠如、ハイコスト、規制リスク、負債の管理不足などにいたるまで、支払業務部門と財務部門の双方に悪影響を及ぼす可能性があります。インテリジェントな支払業務自動化を実現すれば、作業員が行うよりも速いスピードと高い精度で請求書を処理することができるので、こうした課題に対処できます。今日の自動化プラットフォームは、365日24時間体制で機能し、各国固有の税務およびコンプライアンスルールに従って、多種多様な請求書を多言語、多フォーマットで処理することができます。

支払業務自動化は、API、コネクタ、データ同期を通じてERPプラットフォームと統合し、2つのシステム間でシームレスなデータ交換を可能にします。この統合により、ワークフローが自動化され、リアルタイムで情報が更新されるようになり、手作業によるデータ入力の必要性が減り、正確性が高まるとともに、財務プロセスが合理化されます。一貫性のあるベンダーデータを確保するので、効率的な請求書の照合と調整が可能になります。また、レポーティングや分析、ならびにコンプライアンスや監査活動も支援します。